詐欺師になる方法

あなたが詐欺師になるなら

もし、あなたが詐欺で生計を立てたいと思っているのなら、以下の点をよく抑えておく必要があります。

名簿を手に入れましょう

プロの詐欺師は、無作為に電話をかけたりしません。
使うのは「個人情報がまとめられた名簿」です。いわゆる名簿屋から購入します。

  • 通販サイト・資料請求の利用者データ(特に健康食品・終活系)
  • 投資セミナー参加者リスト
  • 出会い系やマッチングアプリの中高年利用者リスト

これらのリストは、数千円から数万円で手に入ります。
名簿を売ること自体は全くの合法なので、ネット検索でも数多く見つかります。
「年金受給中で独居、東京23区内に持ち家、子どもと不仲」のようなリストは、詐欺師にとって『理想的な餌』です。

相手は『孤独な人』を狙いましょう

誰にでも声をかけてはいけません。詐欺で一番困るのは家族に相談されることです。
ターゲットは必ず「誰にも言えない」「相談できる人がいない」ような人間関係の薄い人物にしましょう。
たとえば、寂しさをSNSで紛らわせている中年男性、ネットで恋人を探している中高齢者などは最適です。

最初から金を要求してはいけません

いきなり「金をくれ」と言って誰が出すでしょうか。詐欺師は役者でなくてはなりません。
まずは信頼を得てください。チャットを毎日送りましょう。
「おはよう」「仕事どうだった?」「疲れてない?」これらは、お金とは無関係な言葉です。
数週間も続ければ、相手はあなたのことを大切に思い、その言葉を信頼するでしょう。

本人が「騙された」とは思わない形に持ち込みましょう

たとえば投資詐欺。出金できるタイミングをわざと一度だけ作りましょう。
痛い出費ですが、「この人、本物かも」と思わせるために必要な経費です。
被害者自身が「私は騙されていなかった」と周囲に言い張り、孤立し、家族に相談されるリスクが激減する副次効果も見込めます。

『正体は見せる』のがコツです

詐欺師は顔を見せないと思われがちですが、昨今の詐欺の世界では逆。
堂々とLineでビデオ通話をしましょう。
自分の顔を出して話せば、それだけで信用度が跳ね上がります。
電話で「警察です」と言われただけでは信じない人も、制服を来たあなたが画面に映っただけで逮捕されないか心配になります。

断定しないで『誘導』しましょう

「今すぐこの投資をしないと損ですよ!」と煽るのは下策。
上手い言い方は、
「自分はやってて、すごく増えてる。でも無理にとは言わないよ」です。
この『特別にあなたにだけ教えている』感がベストです。
相手が自分の意思で選んだと思わせた瞬間、詐欺は成功します。


あなたが詐欺に遭いたくないなら

もし、あなたが詐欺に遭いたくないと思っているのなら、以下の点をよく抑えておく必要があります。

個人情報には気を付けましょう

詐欺師は、あなたの家のインターホンをいきなり鳴らしてくるものではありません。
まずあなたがどこに住み、どんな属性で、どんな興味関心があり、どんな悩みを抱えているか。その情報を集めるところから始まっています。
手口はさまざまです。
ネット上のアンケート、無料セミナーの申し込み、SNSのプロフィールや投稿内容……
これらから詐欺師は「声をかける価値があるか」を判断してくるのです。
だからこそ、名前・住所・電話番号・年齢・金融資産の有無といった情報は、思っている以上に慎重に扱わなければなりません。
「どうせ大した情報じゃないし」「無料なら得だし」と気軽に出したその先で、あなたは詐欺のターゲットになってしまいます。

相談できる人を見つけましょう

詐欺に巻き込まれていく人の多くが口をそろえるのは、「誰にも言えなかった」という一言です。
それは恋愛絡みの恥ずかしさだったり、「バカだと思われたくない」という気持ちだったりするのですが、詐欺師はそれすら織り込み済みです。
むしろ、『家族や友人に相談しづらい状況』を作り出すように丁寧に距離を詰めてきます。
「最近投資を教えてくれる人とLINEしててさ」――そんな一言が言えない状況こそが、詐欺師にとっては理想的です。
だからこそ、金銭の話が出る前でも、何か違和感を感じた時点で「誰かに話せる」状況を、自分で確保しておく必要があるのです。

最初からお金を要求してこなくても、油断してはなりません

昔の詐欺は「いきなり請求書が届いた」ものでしたが、今の詐欺はもっとずる賢くなっています。
相手は、信頼関係を築いてからゆっくりと金銭の話を持ちかけてきます。下手をすれば、最初の1か月間は一銭も要求されないことだってあります。
それどころか、向こうからプレゼントを送ってきたり、生活相談に乗ってくれたりするかもしれません。
「この人は自分に好意を持ってくれている」と思った頃には、もう“貸し”を作られているのです。
ですから、たとえ今すぐお金の話が出ていなくても、『将来的に何かを要求される可能性』を頭の片隅に置いておきましょう。
内容ではなく、「この人が言うなら大丈夫だろう」と考えるようになったら危険です。

「話したことあるから信用できる」本当でしょうか

「知らない人より、話したことのある人の方が信用できる」これは直感的には正しいようで、詐欺の世界では一番危険な思い込みでもあります。
詐欺師たちは、いきなりお金を取ることはしません。
むしろ時間をかけて、相談を受けてくれたり、日常の話をしたりしながら、“友人のような存在”になっていきます。
そうなると、あなたは相手の発言に「騙そうとしてるのか?」とは思わなくなってしまう。
大事なのは、『話した回数』ではなく『話している中身』です。
相手が何を言ってきたか、どういう話題が多いか、なぜ自分に近づいてきたのか。
その“目的”に注目してみるだけで、案外見えてくるものはあります。

いつの間にか騙されていませんか?

詐欺にハマった人は、「あのとき何を考えていたんだろう」とあとで自分でも驚くような判断をしています。
でもそのときは、まったく“騙されている”という意識がないのです。
それはなぜか。
詐欺師とは、あなたの中の「ちょっと不安」「少し寂しい」「もう一歩が踏み出せない」といった感情に寄り添い、言葉と関係でそれを埋めてくれる存在として現れるからです。
気づけば、他の誰にも言えないことを話していたり、LINEを見る時間が増えていたり、相手からの連絡が来ないと不安になっていたりする。
そうなっていたら、もう心の中では依存が始まっています。
一度立ち止まって、「この人と出会って、自分は変わったか?」と考えてみてください。
それが前向きな変化ではなく、不安だったとしたら、その関係は見直すべき時かもしれません。